磯釣りを行う際、狙うターゲット魚種によって様々なアプローチ方法があるかと思います。今回はターゲット魚種による潮の流れを考察してみます。あくまで管理人の個人的見解なので参考程度にして下さい。

 

目次
底物狙いの石鯛なら「当て潮」が基本
上物狙いのグレ釣りなら「払い出し潮」
下り潮、上り潮とは?
上げ潮、下げ潮とは?
海の魚釣りなら上り潮が有利

 

底物狙いの石鯛なら「当て潮」が基本

出典元:photo AC

「当て潮」とは、自分が竿を出している釣り座に向かって、潮がぶつかってくる状態をいいます。

 

▼初心者の方向けに下記の呼び名を参考に読み進めて下さい。磯釣り師の中では一般的に使われている呼び名となります。

 

上物:グレ、黒鯛(チヌ)、真鯛(マダイ)等
底物:石鯛、イシガキダイ、モロコ等

 

石鯛は上物みたいに群れながら餌を食べません。主食として、岩に付いたサザエ、トコブシ、伊勢海老などあまり動きのない餌を捕食しています。となると餌を岩壁や割れ目の磯に置く必要があります。

 

 

上物狙いのグレ釣りなら「払い出し潮」

出典元:photo AC

釣り座から沖へ出ていく潮は、「払い出し潮」と呼びます。グレ釣りは特に潮で釣れと言うくらいかなり重要になります。サラシ(波が岩にぶつかり、弾けた波が海面上に広がる泡沫)が出るようなポイントがいいでしょう。サラシのポイントだと泳ぐ力の弱い魚が近寄ってこず、エサ取りも少ない為です。

 

それからグレは水温の適温は16~20℃が一番活発です。あまり水温が上りすぎるとエサ取りが多くなり、グレが釣りづらくなります。

 

石鯛の場合、払い出し潮だとエサが舞い上がり落ち着かない為、なかなか釣れません。それに比べて上物(グレ)は群れで行動し中層から上層までエサを取りにきます。したがって広範囲に探れるのが上物の特徴です。

 

 

上り潮、下り潮とは?

「上り潮」は大まかにいいますと南から北に流れる潮です。それと逆に北から南に流れる潮を「下り潮」と言います。主に宮崎ではそのように言いますが、地域によって違う所もあるみたいなのでそれが全てだとは断言できません。よく間違ってしまいがちなのが、上げ潮と下げ潮ですね。

 

上り潮は九州全域では黒潮が入る事で水温が上り魚が活発になります。下り潮は水温が下がるので極端に食いが悪くなりやすいですね。

 

 

上げ潮、下げ潮とは?

先ほどと言葉は似てますが意味合いが全く違います。上げ潮とは引き潮から満潮になった状態で、下げ潮は満潮から引き潮になってゆく潮のことです。

 

 

海の魚釣りなら上り潮が有利

出典元:photo AC

何故ならそれは黒潮がおおいに関係しているからです。黒潮は多くのプランクトンを含んでいます。水温も上がり魚達が活発に動き回る元になっています。上り潮が入ると海の色が青々としてるのでそれだけで上り潮と判断できます。

 

それとは反対に下り潮の場合は菜っ葉色、濁った色をしています。川の水が入る影響で色と水温の関係もあります。上りの時には釣れていたのに潮が下りに変わった途端、釣れなくなったというそんな経験の方は割と多いかもしれません。それは潮が関係しているからです。

 

上り潮、下り潮は目視で確認できますので最後に水温で計ってみます。最近では水温計も売ってますが、私は昔から海水に手を入れてみて冷たく感じたなら魚の動きが悪そうだなと考えます。あまり上層までは浮いてこず底にいる可能性があると考えます。

 

但し、そんな時はタナを決めずにあえて全層を探ってみるという方法も正解に近いかもしれませんね。試行錯誤が釣りの基本なので、そこから自分のスタイルに合った釣法を導いていくのが面白いです。