大海原の真ん中で大物を釣り上げる。ダイナミックな船釣りは絵になりますし、釣りのことをあまりよく知らない一般の方からすると一番イメージしやすい釣りかもしれません。しかし、実際、船釣りは初心者の方にとっては色々とハードルが高く、なかなか始めるのが難しいマリンスポーツとなっています。今回は最低限抑えておかなければいけない知識についてご紹介します。
 

目次
船宿さんはビジネスという前提
予約確認時に仕掛けについてしっかり確認
船頭の合図には必ず従う

 

船宿さんはビジネスという前提

出典:photoAC
船釣りにおいて、理解しないといけないのは釣り船屋は客にたくさん釣らせて次回も乗ってもらうように考えているということです。ですので、ほかの客の釣果に悪影響を及ぼすような釣り客は、たとえ初心者であってもきつい対応をすることがあります。単に移動手段として船を出しているというわけではないということです。

 

以前執筆した「【磯釣り入門】磯釣りってどこでやるの?瀬渡し船とは?」も関連記事としてぜひ読んで下さい。

【磯釣り入門】磯釣りってどこでやるの?瀬渡し船とは?

 

 

予約確認時に仕掛けについてしっかり確認

出典:photoAC

船釣り前日には予約確認の電話を入れるか、釣り船屋から電話がかかってくる場合がほとんどです。天候によっては出航中止や時間変更がある場合がありますので、必ず連絡を取れるようにしておきましょう。

 

その際に道糸の太さ、オモリの号数、ハリスの長さの指定がある場合があります。これは必ずメモをするなりして指定された仕掛けを用意するようにしましょう。

 

「こっちが客で釣りに行くんだから、どういう道具を使うか指定されるのっておかしくない?」。ごもっともですが、指定以外の仕掛けを使うとほかの釣り人に迷惑がかかる場合があるのです。例えば一人だけ指定と違う仕掛けを使っていたら、潮の流れの中での仕掛けの動きが違うため、ほかの釣り人の仕掛けに絡まることがあります。これをおまつりと言います。

 

もちろん指定された仕掛けでもおまつりが発生することがあるため、その場合はお互い様ということでいいのですが、指定された仕掛け以外を使用して頻繁におまつりを発生させた場合、出入り禁止になる場合もあります。

 

 

船頭の合図には必ず従う

出典:photoAC

船頭が「仕掛けを投入して」と指示をした場合は速やかにしたがいましょう。このタイミングがずれるとやはり仕掛けが絡まってしまうことがあります。ですので、仕掛けはあらかじめ完成させておき、船の移動中にいつでも投入できるように準備を済ませておくことが大切です。特に初心者の方はあたふたしないように気をつける必要があります。

 

他の釣り人に当たりが出て船頭から「仕掛けを回収して」と言われた場合も速やかに回収します。これは魚が暴れることで他の仕掛けに引っかかることを防ぐためです。