今回は磯釣りにおける安全対策についてご紹介します。磯釣りは船釣りとかと違って、地上でやるからそんなに危険じゃ無いと考えていませんか?地磯でも足場が悪く転落の危険は高いですし、沖磯なら高波の危険も地磯よりさらに高まり逃げ場がありません。装備の予算をケチるとあなたの寿命もケチることになります!
ライフジャケットを着用していないと生存率50%
出典:シニアガイド
なんと、海中転落事故の当事者のうちライフジャケットを着用していた割合は20%しかいなかったという調査結果(海上保安庁のデータを引用)が2016年に発表されています。
そしてライフジャケットを着用していないと、生存率は50%。つまりライフジャケットを着用せずに磯釣りをして海に落ちたら、2 人に1 人は亡くなる計算になります。
ライフジャケットを着用せずに磯釣りをしている釣り人は、50 代後半から一気に増えます。中高年の釣り人は安全対策がおろそかになっている場合が非常に多いとの統計が出ています。
ライフジャケットを着用せずに死亡した年代のベスト3 は1位60代前半、2位60代後半、3位50代後半となっています。年をとると体力が低下し、海中で低体温になると死に直結する可能性が高まるのです。
ですので、ライフジャケットは必須ですし、海中に落ちたとき体温を下げないためのウェットスーツ着用も必要です。ライフジャケットは海で浮いて溺れないため、ウェットスーツは体温を保って体力を保つため必ず購入を検討してください。
安全対策をケチるなら磯釣りはやめたほうがいい
出典元:photo AC
「他の機材にお金かかるし、こっちにそんなにお金かけられない」という方は磯釣りを始めるのは正直おすすめしません。また、「もう釣り歴30年でこれまで事故なんかあったことないから磯釣りでも大丈夫」という方、今まで事故に合わなかったのはたまたまです。磯釣りは危険な目に会う場面は他の釣りより断然多いことをしっかり認識してください。
危険を感じるアンテナを常にオン
出典元:photo AC
また、こういった安全対策をしたからといって、絶対に大丈夫ということにはなりません。よくあるのが「波に流されてしまった機材を取り戻そうと身を乗り出したら高波がきて体をさらわれてしまった」というもの。
機材が持っていかれるくらいですから、当然波が荒く危険な状態です。ライフジャケットを着ていても海底に引きずり込まれることは頻繁にあります。
危険を感じたら機材は潔く諦める。波が高い、天候が危ないと思ったらすぐに撤収準備をして瀬渡し船に迎えに着てもらうという危機管理が磯釣りには必要なのです。
経験者の方は当たり前のように分かってる方が多いと思いますが、今一度ご自分の身は自分で守ることを鉄則に、楽しい磯釣りライフを送りましょう!