イカとか鯖とか釣具屋で餌用に売っている商品は、人間が食用にするものよりも高いです。魚が食べる餌の方が高いというのはちょっと妙に感じますが、どういうことなのでしょう。また、スーパーで売っている食材を釣り餌に使うのはありなのでしょうか。
専用の釣り餌の方が扱いやすい
もちろん鮮度や味は人間の食用であるスーパーで販売しているものにはかないませんが、釣り餌としての扱いやすさは専用の釣り餌が段違いに良いです。
専用の釣り餌は水分を抜いてあること、塩漬けにしてあること、防腐剤を入れて防腐処理をしてあることが大きな違いです。水分を抜き、塩漬けにすることで身が引き締まります。つまり釣り針に引っ掛けたときに係りがよく、仕掛けを投げた時に外れにくいのです。
これがスーパーで買った鯖をそのままハリにつけたら身がグチャグチャになり安定して引っ掛けることは難しいでしょう。そのため思いっきり仕掛けを投げることができません。堤防で釣り糸を垂らすような釣りならいいかもしれませんが磯釣りだと難しいでしょう。
また、防腐剤が入っているので長持ちをします。別に魚の餌に新鮮さを求める必要はありません。うまくスーパーの食材を利用しようとはいえ、賞味期限ギリギリの70%offのお刺身コーナーなど、「あまり食べたくはないけどとにかく安い!」という商品がスーパーに並んでいることはあります。
そういった商品をうまく自分で加工するのはありです。とはいえ、手間がかかるのは間違いないので手間とコストをどう考えるかでしょう。
さて、基本的にはスーパーで売っている魚の水分をキッチンペーパー等で抜いて塩でシメる、その後短冊に切りビニール袋やラップに包みさらに塩を振って冷凍する、これだけです。水分を飛ばす際に皮が剥がれないように注視しましょう。海中に投入された際に皮の光沢が魚を引きつけるという説があります。
また、アミノ酸を加えたり、専用の餌用つけ汁を使用することで効果が出ます。ただ、ここまでやるのであれば最初から専用の釣り餌を購入した方がいい気もします。
魚系以外はどうか
磯釣りの定番であるチヌはコーンや海藻が好物なので用意していってもいいでしょう。紀州釣りをする際に団子絵に包んだ釣り餌に使えます。また、根魚に関しては鳥の皮や魚肉ソーセージなどの肉類を使用するのも効果的です。