磯釣りはハードルが高く、なかなか単独で始めるのが難しいのが現状です。しかしネットなどで興味を持ち、一人でも磯釣りに挑戦したいと思っている方も多いことでしょう。今回は初心者が一人で磯釣りに行く場合の準備や注意点をご紹介します。
まずは磯という場所に慣れよう!波止場や地磯からスタート
磯には海中に隆起した岩場である沖磯と、陸地の地続きの地磯があります。初心者の場合はまずはアクセスのしやすい地磯から始めましょう。沖磯は瀬渡し船に乗って向かわないといけないのですが、色々作法がありますし危険度が高いため初心者だとテンパる可能性が高いです。またベテランの釣り人や船頭は、初心者にかなりきつい物言いをする人も一定数いるため凹んでしまうかもしれません。
まずは歩いていける地磯で岩場に慣れましょう。自分のペースでゆっくり準備を行い、安全第一で釣りを始めます。また、波止場やテトラポットも釣りに慣れるにはいい場所です。
グレ(メジナ)やチヌ(黒鯛)を釣るならコマセを準備
磯釣りの主役といえばグレ(メジナ)やチヌ(黒鯛)です。グレ(メジナ)やチヌ(黒鯛)のウキフカセ釣りに使うのがコマセと言って、オキアミや合成餌などを釣り人が自分で混合した撒き餌です。このコマセは8時間程度の釣りの場合、10kg程度は必要となります。作るのもそれなりに手間がかかりますし、運搬は車でないと難しいです。
イカエギングや根魚を釣るという手もある
本当は磯釣りの醍醐味とも言えるウキフカセ釣りに挑戦したいところですが、難しいのであればルアーフィッシングに近いイカエギングをオススメします。ルアーのような擬似餌のエギを海に投げてイカを釣る釣法なので、餌が必要ありませんし荷物も軽く手軽です。バス釣り経験があるなら、とても挑戦しやすいでしょう。
また、岸壁や岩の隙間に糸を垂らす根魚釣りも手軽です。釣り針にさす餌と極めて短い釣竿があれば挑戦することができます。こちらは磯釣りというよりむしろ堤防釣りやテトラポット釣りと言ったほうがいいかもしれません。
安全対策はしっかりと
磯釣りはたとえ地磯であっても転落や溺死の可能性がある危険な釣りです。岩がゴツゴツしている場所はスパイクシューズ、平な場所はフェルトシューズを着用し、転倒滑落には万全の対策で臨みましょう。
▼安全対策については過去記事も併せて読んでみてください。
https://gurenavi.jp/2018/0918190036.html
また寒中に転落した場合の対策として専用のウェアやウェットスーツも必要です。全部完全に揃えるには費用がそれなりにかかるため、予算があまり用意できないようであれば堤防釣りにとどめておいた方が良いでしょう。堤防釣りでなれている間にお金を貯めて、磯釣りの準備を整えるのが良いのではないでしょうか。