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【磯に表札を】磯から何度も熱く電話してくる 熱い男K編

もう何年もあってねぇや、あいつに…そのあいつとは。ここでは「K」とする。Kと最初に出会ったのはどこだっけ?今回の舞台は「宮崎県の土々呂(ととろ)」宮崎県でも良型グレが出やすい地域の一つ。

目次
釣り仲間のK 出会い編
埋まりゆく着信履歴
Kのリベンジ釣行編 良型グレGETなるか?

釣り仲間のK 出会い編


もう随分昔の事で中々思い出せない。おそらくどこかの地磯で知り合ったんだろうと記憶する。大体、釣り仲間とは磯で出会っているからだ。

 

男Kとはよく瀬渡しで一緒に釣行したものだった。会った時の感じはまだまだ若い青年で今で言うイケメンの男だった。

 

そんなKと出会った頃の記憶は、最初から中々センスあるなぁ~と思わせる程の竿さばき。連れて行く度に食わせ方も何とか様になってきて釣果もそれに伴ってあがっていた。いつの間にか電話もよこさず、1人でコッソリと行ってるみたいだったが。(笑)

 

埋まりゆく着信履歴


少しまだ寒さが残っているとある日の昼どきだった。食事を済ませ車のリクライニングシートを倒しひと時の昼寝をやってた時。バイブにしていた携帯がダッシュボードの上で暴れまわる音で目を覚ます。

 

ん?誰~?眠りの邪魔する輩は?

 

着歴見るとあのKだった。一体何だろう?

 

どうした~?何かあったか?

男K

今土々呂の**バエに来てます。ポイントはどのあたりですかね?

 

と磯からかけている電話だった。事前に言ってもらえれば…と思ったが若い行動力には感心したものだ。

 

潮はどっちに行っとるか?

男K

船着けを見て左に行ってます!

上ってるじゃん!じゃ~船着けから左側にワレがあるやろ。そこに行ってみ。

そこから沖に走る潮があるはず、そして竿3本先に沈み瀬が見えるやろう?

そこからクロが出てくる。磯際にコマセを入れ流れに仕掛けをいれて行けば途中で食ってくるはずやから。辛抱してたら必ずしも時合がくるからがんばれ!

 

一通りアドバイスして電話を切る。やれやれと思い、もう少し昼寝することにした。そして気が付けば携帯のアラームで目を覚まし、目覚めの一服。まだぼんやりしている思考回路だった。

 

今日の出来事を思い出し…あぁ!!

 

あぁ!そうだった!昼からお客さんである**さん家に行かないかんとやった!!(焦)

慌てて車に乗り込み、エンジンをかけ急いで車を走らせる。今日行う仕事をどのように片付けていこうか、頭の中でぐるぐると思考整理をしていた。今は目の前の仕事優先で先ほど話をしていた釣り話が少し遠くなりつつあった、とその時。

 

 

Kのリベンジ釣行編 良型グレGETなるか?

急に携帯音楽が車内に鳴り響く。しまった、バイブレーションを設定し忘れた。着信画面を見てみるとなんとまたKからだった。

 

もしもし、どうした?

今なら運転中の携帯は違反であるが、あの頃はまだ厳しくもなく規制もなかった。車に乗りながら用件を聞くことにした。恐らくまた釣りに関する事だろう、ただとにかく俺は急いでいた。

 

男K

さっき良いのがきました!かなりいい型でしたよ!

 

Kが一呼吸置き

 

男K

が…バラシてしまいました。最後に締め込まれ飛ばされましたね…悔しいです。

釣れたのかと思ったが、バラシた報告だったのでちょっと俺も残念だった。

そうか…惜しかったな…

 

男K

いまお話して大丈夫ですか?移動中ですよね…すみません。何でバレたかフィードバックが欲しくてとっさに電話しちゃいました…

 

素直すぎる位ストレートに聞いてきたので俺は拍子抜けしてしまった。急いでいる道中ながらも少し心を落ち着かせて考察してみる。

 

しかしここがKの熱い所で、必ず一人で行った時は電話で瀬の場所、潮の状況を知らせてきてそして最後には必ずって言う程結果を出してくる事が多かった。こういった性格のタイプはどんどん成長していく。結果を出し続ける釣り師の大前提の要素を彼は兼ね備えていた。

 

俺はまずどういうように魚を引っ張ってきたかを聞いてみた。

 

男K

縦にもってきました!そして際まで寄せ竿でためてたんですが、そこから強い締め込みで竿ごと持って行かれバレました…

 

Kの悔しさが電話口からヒシヒシと伝わってきた。

 

小まい(小さい)奴なら縦に連れてきても楽に獲れるけどね?ただデカイ奴は瀬際で必ず縦に突っ込むからな。

バレる確率が大きいから、連れてくる手順は竿で顔をコッチに向かすように引っ張って来るようにし、なるべく魚を右か左に置くようにし横向きにタモ入れをするように心がける事。

男K

わかりました。アドバイスありがとうございます!

そういう事で!じゃ!今が時合みたいやからがんばれ!

 

電話を切り、アクセスを思い切り踏みお客さん宅へ急ぐ。

 

お客さん宅へ到着し話を伺いながら淡々と仕事をこなす。そして一日の仕事がようやく終わり、それから釣友であるS氏家に向かって車を走り出した。その時、Kからの本日3度目の電話が鳴る…こんなになることは普通はないが。(笑)

 

男K

もしもし!出ましたよ!49が!ついに捕りました!

 

早口ながらも大きい喜び一杯の声が、電話口から俺の耳に飛び込んできた。思わず二人とも笑った。

 

そうかそうか、良かったな~!おめでとう!

 

とこっちまで嬉しくなった。まだまだ話かったろうが、俺はS氏家に着いたので余韻を残しつつKからの電話を切った。それから2週間経ったころ…またまたまたKからの着信だ。

男K

もしもし、お疲れ様です!早速ですが近々油津に連れて行ってください!お願いします。

 

とKから電話が来た…

 

続く…

 

https://gurenavi.jp/2018/0504234201.html

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