全ては1人から始まった,,,,,,,,,,,,,,
「ついに!」

 

しかも、
前は前でヤツが右、左と走りまわる  後ろは後ろで師匠の視線がもろに痛かった

そんな中 やがて観念したのか 力も弱まり奴は姿を見せた 初めて見た、ブルーで熱帯魚の親分みたいな顔の奴
 

それを見た師匠は「ワオ~xォ、デカイ、な~ぁ?」と
 

「師匠!何すか?この熱帯魚の親玉みたいな奴は?」
「あははは!それは、青ブダイって奴じゃ!」
 

もう腕はパンパン、足もガクガクしている
 

「まぁ~そんなもんやろう」とせっかくの初物なのにリリースしろ!と師匠は言うと またゴロリと横になった
 

集中力が切れない内に改めてエサを付け同じポイントへと投げた。
糸にマジックで印をつけておいたので、難なくワレに入って行った、
 

「よっしゃ!」
 

と竿をピトンにかけ ちょっと辺りを見ると師匠と弟子さんがゴロッと横になってもうイビキをかいてる
少ない睡眠だったから 眠いんだろ?と思ってた、
磯に静寂な時間が流れてゆく,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
 

その時   「キタ~ぁ!」
 

俺の大声に師匠と弟子さんが飛び起きた、
もう、弟子さんの竿は岩にヘバリ着いている
それを見て慌てて竿をピトンから外し 合わせを入れる弟子さん 良く見るとかなり締め込んでる、かなりいい型みたいだ、
暫く何度かの締め込み繰り返し 何とか、底が切れたみたいで、しばらくすると、観念したんだろ、浮いてきた
 

「おお~デカイ!」と思わず声が出た,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, 、
 

横で見ていた師匠が一言,,,,,,,,,,,,,,,,,
 

「まあ~まあ~やな」と
「えぇ~!これで、まあまあなんだ?」
と「じゃ~いい型ってどれだけ大きい?」
 

弟子は手のひらで計って
平静に「60ぐらいやな?」と言うと、
 

無造作に獲物をストリンガーにかけタンポリに入れた、
さっきまでゴロゴロしてた師匠が動く エサ付け戦闘モードに入った。
 

「よし!、いくぞ~!」と気合を入れ第1投した、
 

俺も、仕掛けを上げエサを付け替える,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
2人の顔付が変わり穂先に集中してるのがアリアリである、
たまらなく喉が渇いたのでクーラーを開けジュースを取り出した、その時

「アキ!ちゃんと見とかな~当たってるで!」と師匠の声
 

走り寄ってみると、たしかに、「コッン.コッン」と穂先を叩いている
 

「まだまだやどぉ~、今のが前当たりや!ピトンから竿をはずし手で持っとけ!その内穂先が海中に刺さるから」
 

言われるまま手持ちで 今か今かと、
心臓が口から飛び出すとは正にこの事である。
これ程、1分、2分が永く感じたことはなかった。
しかし、奴はそんなに俺を待たせはしなかった。
いきなり 穂先がきれいに海中に刺さった、
 

「今だ!」とばかりに合わせを入れた、
 

重量感が伝わってきた
 

「やった!」
 

と瞬間(心でガッツポーズする)
奴も抵抗する、しかし、さっきの青ブダイの比ではなかった。
その証拠に竿が起せて巻ける、ゆっくりと海中から魚体が見えてきた、ハッキリ3本縞がある
 

「イシダイだぁ~!」
 

夢にまで見たあの石鯛がそこにいた

感無量であった そしてこの後どうすればいいのか迷っていると

師匠は下に降りて行き道糸握り石鯛をぶら下げてきた、
 

「初物おめでとう!」
 

と真っ黒な笑顔で握手までもしてもらい、感動の瞬間だった。
 

あれから、師匠と幾度か釣行を繰り返した
しかし現場がお互い遠く離れてしまい以前のように中々一緒に行けるチャンスがなく
1年が過ぎた頃
自分自身の都合により関西を去る事となり、
師匠との釣行は再び叶わなかった
 

しかし、師匠との出合いから学んだ事 全てが俺の中で今もなお生き続けています
師匠、あなたに会えた事で自分の道と人生が見えました、
今の自分があるのも周りの友も全てあなたから始まったものです、
これは、感謝以外何もありません。

本当に有難うございました。
師匠,,,,,,,,,,,!  あの時の情熱と志はまだ、あの時のままです。
 
 
 

完 「磯に表札を」を約2年もの間 釣果情報がない時につなぎで書いてましたが 勝手ですが暫くお休みします、いつも愛読いただきありがとうございました。