全ては1人から始まった,,,,,,,,,,,,,,

「 第2話 和歌山の磯に立つ 」

 

親方の住まいに着き、チャイム鳴らす、
 

「ハ~イ!」と女の人の声,,,,,,,,,,,,,,,ん?女の人?親方の彼女?「まさか??」
 

ガラッと戸が開き,
 

「藤田さんでしょう?いつも、主人がお世話になってます、
今 お風呂に入ってますけど どうぞ お上りになってください!」
 

「いい~え!こちらこそ えらいお世話になってばかりで」と頭を下げた、

部屋に案内され 恐縮してると
 

「いつも仕事から帰って来ると藤田さんの話ばかりするんですよ よっぽど嬉しいんでしょうね? 弟子が出来たって、子供が出来た時みたいでしたよ」(笑い)
 

「本当にありがとうございます。これからも主人をよろしくお願いしますネ!」
 

と丁寧に笑顔で言われ こちらも少し緊張ぎみに頭を下げた その時
 

「お~い!上がるぞ~!」
 

と向こうの部屋から親方の呼ぶ声がした。
奥さんは 「はい!はい!」と言いながら部屋を出てゆく

しばらくすると、タオルで頭を拭きながら
 

「監督さんお疲れさんです!」とビールを片手に握り酌をしてくれた。
 

「ビックリ!したろ~!うちの嫁さん,,,,,,,週に1回掃除と洗濯にやってくるんよ」
 

差し出すビールを受けてると、鍋を抱えた奥さんが
 

「大したご馳走はありませんが?」
 

と、カセットコンロの上にすき焼き鍋を置いた。
 

「監督さん、明日、和歌山に行くよ!仲間に聞いたら結構いい型上がってるらしい、明日、大丈夫?」
 

「はい!問題ないです、それから、親方!その監督さん、はやめましょう、仕事を離れたら、親方の弟子ですから」
 

「あははは~そんなに言うなら、名前で呼ぼう,,,,,,,,,,,,,,,,,」
 

と嬉しそうに しばらく、考え込んだ親方は
 

「監督さんの下名前は何やったかな?」
 

急に聞いてきた
 

「宗明です。」
 

それを聞いて
 

「じゃ~!宗明やからアキとでも呼ぼう!それでいいですか?監督さん!」
 

俺は、思わず笑ってしまった、そして、
 

「親方!敬語もおかしいし、また、監督さんって言いましたよ、」
 

台所で聞いていた奥さんも笑っていた、それを見て3人で大笑い,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

鍋もすっかり終わり、2人して明日の準備に取り掛かる、
 

「カッパ、持ってきた?」と親方が聞く  
 

「えぇ!明日天気悪いすか?」
 

「いや!そうじゃなく、いつも常備しとかな、何があるかわかれへんし?」
 

「なければ、俺のあるから問題ない」
 

となり部屋で奥さんが「子供の遠足ですね?」と笑っていた、

全ての準備を済ませ、奥さんがセットしてくれた布団にもぐりこみ夢の人になった。
 

翌朝、奥さんの用意してくれた朝食をダッシュで済ませ
車に乗り込み,笑顔で見送る奥さんに手を振る、二人だった。

家を離れ高速、地道と快調に車は走る
途中で親方の仲間と合流し親方の行きつけらしい釣り具屋に立ち寄った、
エサである、赤貝をたんまり一途缶を3つ見込む
ふと?思った…..
 

「あの一斗缶は何?」
 

その疑問後で理解できた

全てにおいてその量は予想以上の多さで驚きの連続だった事、今でも思い出す

ようやく、釣り場に到着 多くの道具を持ち親方達の後ろをついてゆく
今回は地磯でやると聞かされていたので歩きは覚悟の上だったが

あれからかなり歩いている 額からは容赦なく噴き出す汗
疲れたと思ってると
 

「ついたぞ~!」との親方の声で辺りを見渡す、

「おお~スゲェ~!」声が自然に出た
 

ゴツゴツとした岩が続く波が荒々しく岩をたたくそれはまさに感動だった

親方に言われるままに、道具を降ろし、さっき、買った赤貝を渡す
 

「ええか~!まず、赤貝を割って身を取り出すよ」
 

まず、お手本をと親方はハンマーで割ってみせる
 

「やってみます!」と割り始めた、赤貝の血しぶきで たまに顔を汚す
 

他の仲間も同じように割っている、親方は一斗缶に入ったウニがらと赤貝を混ぜ
手で海に向かって撒きはじめた
 

準備も終わり仕掛けを作りを始めた皆を見て俺も本を熟読した知識を開花させようと
自分なりにセットした、
 

「おお~いいんじゃない?」と言う

「アキ、今から投げ方を教えるから竿を持っておいで」
 

みんなの邪魔にならない場所に移動して
 

「ええか~!リールのレバーを起し振りかぶって投げるやで~!」
 

「投げたら仕掛けが着水するのがわかるから、着水前に指で糸を押さえる、じゃないとパーマになるから
その状態をバックラッシュと言う、そうならないようにしっかり指でおさえるんやで~!わかった?」
 

そして、親方自ら投げて見せた、
 

「とりあえず,うまくなるまで、がんばれ!」
 

言われるままに何回も何回も投げ続けた、いくらやってもパーマばかり何度も何度も糸をほぐす、
あれだけ現場の池でやったのにまだまだやなと思った

やってるうちに何とか、サミングも出来るようになってきた、
今日はとにかく、これだけ、マスターしようと、
昼ご飯もそこそこに投げ続けた、
頭の中は綺麗に投げるイメージだけは、完璧に出来ていた。

少し、休憩と、「エサの付け方を教えて下さい」と座り込んでる親方の元へ、
結局帰るまで、エサをつけず、投げ方とエサの付け方だけで納竿となった。
みんなと一緒にやれなかった事は少し残念ではあったが、
 

何とか、投げ方もエサの付け方も
自分なりに満足出来きて良き日であった。

道具を片付けていると、親方、その仲間の皆さんがストリンガーに50~60cm位の石鯛を何枚もぶら下げ帰ってくる、
 

「おお~!スゲェ~!」と思わず言った、

「あははは~,小さい,小さい!」と笑いながら皆が言う,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

「えぇ~これで小さい??えぇ~?いつもどんな釣ってるんだろう?」つぶやいた,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
 

次回,,,,,,,,,,,「3話デビュー戦」