カラス

仕事を終わらせ、急いで車に飛び乗り 行きつけの釣具屋に電話する

 

「もしもし、俺やけど、生1本出しとって!」

 

「はいはい!オレやさんですね、了解しました!」

 

店に行くとすでに、パン粉と集魚剤に生をコンビニ袋につめてあった
支払いを済ませダッシュで海に向かう、時計に目をやると、午後2時を指してる
今が満潮やな 丁度始める頃には下げになってるはずだ これはベストやなと心の中で1人呟いた
見慣れた日南海岸を横目に見ながら走る
いつも この海を眺めながら走るこの道 そこで必ず確認する事が一つある 
今日は潮はどっちだろうか? 釣り師にとって何が大事って やはり潮が一番である
いくつかの沖にいる船を見た

 

「うん!今日は間違いなく上ってる,,,,,,,,,,,,,,,,,, 」

 

「よっしゃ~!何とかなるだろ,,,,,,,,,,,,,,,,,」

 

そんな事思いながらはやる気持ちで先を急いだ
ようやく釣り場へ着いた 駐車場に車を止め、仕事服から、戦闘服へ
着替えると何故か気合が入り戦闘モードMAXになる
ここは、サボテン公園の地磯だ
昔は随分と新婚さんや観光客で大変人気の場所だったのに
別に新しい道路が開通してからは 日に日に観光客も減り
サボテン公園は閉館となってしまった 今ではほとんど車も通らなくなり見かける車は
ほとんどが釣りをする者達の道路になってしまっている 
地元の人間としては 昔みたいに活気が戻って欲しいと願うばかりである
話を戻すと 
ここは数ある中の1番好きなホームグランドの1つであり
なんせ約2~3分で釣り場まで行けるとあって、
シーズンにはかなりの釣り人が通う人気の釣り場である
駐車場から急な坂をくだり20mほどで釣り場である
いつもの場所に荷物を降ろし、先客に挨拶と状況聞いてみる、
ここは、ほとんどが常連で占めている 時計を見るともう3時前
さっそくコマセ作りにとりかかる、
コマセを作り終え仕掛け作りをやってると 先端でやってた
えびの市から朝早く いつもやってくる 常連のSさんが 

 

「もう、コマセもなくなったんで、もう、帰ります、ここに、入って下さい」と

 

言って来たので、遠慮なく入れてもらう事にして 早速バッカンを運び、撒き餌に専念することにした、
いつも ここでは、こんな感じで誰かが、入れてくれるので有り難い
コマセを打ちながら様子を見てると 底の方にいい型の尾っぽの白いクロが見える
間違いなく40オーバークラスで一緒にイズスミの60オーバーがいつもながら悠々と泳いでいる
今日は潮も程よく流れていて理想的な潮壁ができてた。
逸る気持ちを抑えしばらくコマセ打ちに徹した
陽も傾きそろそろ時合を思わせる気配を感じた
「さて!やるか!」と自分に気合を入れ仕掛けを放り込む,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
投げた ウキは潮に引かれ 水道へと漂う しばらくすると、潮壁なのか、ウキが揉まれ潜り始めた
ここが、一番の緊張の一瞬だ 次第に潮に揉まれたウキはもう見えない

ここではあまりウキの当たりを気にしない どちらかと言うと糸か竿当たりでかけるようにしている

糸を張り、穂先できく 「コツン!」と 当たりが小さい そのまま待ってみた あとがない
仕方なく巻き上げる 

 

「エサが付いてない!エサ取りやな」

 

 ここは割とキタマクラが多くて おそらくエサ取りはキタマクラの仕業だろう
気を取り直し再度仕掛けを投入 同じように流れてゆく やはりそこに行くとウキが揉まれ入ってゆく
糸を張り、穂先できくしばらくすると、 「ガッン!」と 当たりが出ていきなり走り出す
左に沈み瀬がある必ず食ったらそこに走る
糸を出さずに竿でためる、徐々に穂先が戻ってくるあと少しだ,,,,,,,,,,,,,,,,
ヤツが見えた、タモを手に取り波に合わせ上手く
一発でタモで掬えた
「いい型だ!」40は優に超えてると1人微笑んだ、
釣ったクロを取りあえずタンポリに入れる、これはいつものことで
しかし、これが、あとでとんでもない事になるとは少しも思ってもいなかった。
次回つづく…….