『ホームグランド』地磯サボテン公園

誰しも得意な所 よく通う相性のいい場所があるだろう
そこは 自分にとって不安もなく平常心で臨める唯一の釣り場である。

ある日
パソコンに向かい真面目に仕事をしていると 
バイブ設定の携帯が机の上で暴れだした
すかさず手に取り 見ると釣り仲間Kからだ

 

「お疲れさん!どうした?」

 

お決まりの釣りの誘いだとわかっているが…  

 

「明日 美々津に行きませんか?」
「ん?明日?…….???」
「ちょっと待て!…後で電話するわ」

 

と一旦電話を切った さっそく船長に電話を入れ状況を聞いてみた
              

 

「明日どやろ~?」        
「天気予報では東が吹くみたいで 低気圧も下にあるんでウネリが出るでしょうね」

     

 「何か雨来そうやしねとりあえず朝電話します」   
   

 

と電話を切った そしてすぐにKに電話を入れた   
電話を入れた

 

「もしもし…. 明日おそらく無理みたいやど?低気圧も出とるし 
   船長には朝電話入れて状況を聞いてみるけど」

 

少し力ない声で….

 

 「そうすかぁ~」
 「しょうないやんか?とりあえず明日の朝電話せ~や!」
 「わかりました!」

 

電話を切り 再度パソコンに向かう      
明日の為に何とか図面を仕上げないとヤバイ釣りに行けない …
黙々とマウスを動かす事4時間半        
少し小腹が空いたので 買い置きのカップ麺を取り出しポットのお湯を注ぎ 少し待つ間 
冷蔵庫からコーラを取り出し 喉を潤した 出来上がった熱々のカップ麵をすすりながら 
時計に目をやるとすでに夜の9時を回っている

 

 独り言…
「何とか今日中にやっけてしまわないと明日の朝 図面取にくるっていってたしなぁ~」

 

眠たい目をこすりながらようやく最後のクリック 後は印刷をして表紙を入れて5枚製本処理で完成だぁ!

 

朝にはKから電話があるのでしばしの睡眠をとることにした 玄関のドアを開け止めてある車のリクライニングシートを倒し横になる  やがて睡魔が心地良い深い眠りへと引き込んでゆく

 

どれ位眠っただろう……… ポケットで吠える携帯で起こされた Kである

 

「おはようございます!」

 

と朝ぱらからテンション高いKの声でボ~ッとしてた頭もすっかり目覚めた

 

「おはよう!取り敢えずこっちにおいで 今から船長に電話するから」

 

 
と伝え 船長に電話を入れてみた やはりウネリがあるので船止めするとの事だった

 

「じゃ~!また今度行きます」

 

 

と返事して電話を切った  事務所に戻り冷蔵庫から缶コーヒー2本取り出し車に戻った
同じタイミングでライトをつけたKの車が入って来る

 

「おはようございます!」

 

とドアを開け降りてきて 

 

「どうですか?沖は?船長は?」

 

気忙しい奴じゃの~!

 

ウネリがあって船止めやからいつものテトラやな!」

 


「わかりました!」

 

とあっさり 何と聞き分けの良い奴じゃ道具1式車に積み終え走り出した
途中にあるいつも寄らせてもらう釣具屋さんに立ち寄る
エサ集魚剤に小物を買い店を後にした
さっきまで外は暗かったが朝焼けで白々と海も黄金色で眩しい
天気予報では曇り一時雨と言っていたが
この分だと何とかやれそうだなと自分なりに納得した

 

走る事45分予定の時間通りに到着 もうすでに、何台かの車が止まっている 
そこに常連の車も….. 今日はおそらく多くなるはず 
沖が荒れて船止めになると そんな釣り人が必ずってほどやってくる
道具一式背負い防波堤へと歩く 5,6分の道のりなので疲労感は全然ない
こんな近場でデカイ奴いるので多くの人がやってくるのは頷ける
 いつもの場所に荷物を置き まず挨拶にテトラに登って声をかける
これはいつもの慣例であり皆笑顔で答え手をふってくる 

 

さて今度はコマセと仕掛け作りだ まずコマセから作り
どちらかがコマセを撒き片方が仕掛けを作る
仕掛けが出来ると交代するようにしてる 
ここは時合が短く朝は2、30分ぐらいで 
ほとんどが午後の時合でそれも3時から5時くらいまでと決まっている
いつものポイントに座を構え少しづつコマセを打つ 
エサ取りの金魚が待ってましたと群れてくる
偏光サングラスで見てると 尾っぽの白いまあまあのクロがコマセを拾っている
今 デカイ魚影が横切っていった 

 


「ん?何だあれは?」

 

 
すると 横でコマセを打っていたKが

 

「ワァ~!何?あのデカイ奴は?」

 

何かわかっていたが黙っていた

 

「さあ!やるでぇ~!」と仕掛けを入れた

 

次回につづく…………