我1人海に立つ (第2話)

この頃は 仕事の流れも充分理解出来てて 基本的に釣りのスケジュールに合わせて仕事をやってた自分がいました 行きたい時には徹夜も覚悟で 今のなればバカな奴だったんだな~とあきれてます…….

 


さっそくコマセ作りに取りかかる
水汲みバケツで海水を汲み まず最初にやる事がある
バケツに手を入れる 水温計がないので感覚だけで

 

「ん?おお~!いい感じ おそらく20度を切ってる感じだろう?」

「この分でいけばあまりエサ取りも出てこないだろう…….」

 

コマセを作り終わり撒く前にまず釣り座を決める為ポイントを探す
良く見てると 少しエグれて潮が払い出して一本潮目が出来てる場所をみつけた
ここでやると決めコマセを波のタイミングを見ながら瀬際に打ち込む
たかがコマセと思うでしょうが、打ち方ひとつで釣果がコロッと変わります
エサ取り用のコマセと本命用のコマセの打ち方色んなバリエーションがあります

上層部に漂わせるのはエサ取り用に利かせる事が多い
巻き込む潮にコマセを打ち込むようにすると底にいるクロに届けられる、
いつもコマセは30分と決めている 合間を縫って仕掛け作りをやる
いつもは08号5.3を振るんだが今日は初めての瀬と言う事で
1号5.3 ハリス1.5号 ハリはグレ針5号2ヒロをセットする。
準備も終わり海の様子を目視するが何にもいない

 

「えぇ~!これだけコマセを撒いたのに 何で?」

「水温も潮も上りが入って最高のコンディションなのに?」

 

 

あまり時間もない事だしと期待も半減モチベーション下がったまま一投目を打ち込んだ
少しシモリ気味なウキが潮に引かれ沖へ沖へと流れてゆく
何の変化もなく同じ動作を繰り返す事1時間   もう諦めムードの中 竿を置き
クーラーBOXから缶コーヒーを取り出し休憩タイムとした
煙草をくわえぼんやり沖を見てると何やら沖の潮目辺りにナブラらしきものが見える

 

「ん?あれは もしかしてワタリ?」

 

あまり遠くなのでハッキリはしないが多分ワタリ(渡りグレ)だろう
さっそく仕掛けを変える事にした、
遠くまで飛ばすためにデカウキに変え タナを1本ほどにして準備は出来た
あとはこちらに近づいてくるのを待つのみ

 

「そう思惑通りいくはずないやろ~?」

 

待つこと煙草を2本吸い終わった頃に 何とあのナブラが届く範囲やってきてくれた そして射程距離内に入った

 

ワクワクする気持ちをグッと抑えとにかくナブラの群れより遥か遠くに打ち込んだ
こう言う場合はダイレクトに群れの中に打ち込むと 驚いて散ってしまうので一旦遠目に投げて
ゆっくりと巻き取り群れに入れ当たりを待つのがBEST 今まで幾多のこう言う状況で経験済みなので
あとは反応を見るだけ ナブラに入って約1分そろそろ当たりが来るはずと

 

思った瞬間やはり奴はそんなに俺を待たせはしなかった
多くの糸フケが一瞬にして無くなったと思ったら

いきなり竿にガツンと乗ってきた

 

「よっしゃ!」

 

とりあえずどんな感じか竿を起しきいてみた 目一杯持ち上げると奴は左へと走り出した
こちらも左に竿をふり強引に引っ張る 幾らか同じ動作を繰り返してる内にようやくタモの距離まで連れてきて何とかタモに収まってくれた
良く見ると 真っ青なブルーでまさに回遊魚らしく綺麗であった
これを皮切りにスイッチが入り約10分ほどではあったが20枚ほどの42~45cmのクロをGETし納竿となった

磯を洗い船を待つこと10分各地のお客を乗せ船が来た
何とかボウズは免れたがあくまでもラッキーに尽きる釣りで ナブラが来なきゃ撃沈だった
また一つ課題が出来た、がんばろ~!明日も…

 

完…