クロ釣りの原点編  隣のオジキ(第1話)

誰でも幼い頃 父親に連れられ川や海に行った記憶がおありだろう
やがて大人への階段を登りながら 何かの出会いあり それをキッカケに色んなジャンルに突き進んでいく 片や野球だったりサッカーだったり 

それは出会いもしかり そんな環境だったりする。
自分も もし オジキが釣りをしていなかったら              今はこうしてパソコンとにらめっこなぞしてないだろう
やはり全ては縁がもたらしてくれるものだと言っても過言ではないだろう……

 

 

子供の頃から釣りを始めた きっかけは 叔父の影響である
警察官である叔父は 釣りが好きで休みの度ゴムボートを引っ張り出し川へと出掛ける
叔父の家と我が家は隣同志で堤防は目の前と言う釣り好きには持って来いの環境がそろっていた
あの頃から釣りを通じて色んな事を自然に学び少しずつ人格が創られていったような気がする
何事にも先生、師匠と言う人が必ず居るもんであり、誰1人 人の影響,刺激を受けなかったって人はいないと思う
何んの知識も経験も待たない人が、誰からも教わらず自分だけのやり方だけで極める事
それは、並大抵の事ではない 今は雑誌インターネットと便利なものがありうわべだけの知識は学べても
生きた知識とは程遠いものであろう

よく人から

「師匠は誰ですか?誰から教わったんですか?」

と聞かれる事があり

「最初は叔父にチヌを教わり、クロは船長と日南の磯に教えてもらった」

といつも言ってる

あの当時は今のような情報もなく まして魚釣りをスポーツと捉えてない程釣りはマイナーであった

そんな中 頼るものと言えば船長ぐらいしかいない

しかしながら、クロ釣りと言えばカゴ釣りが主流で
フカセ釣りをやってる人周りにいなかった そんな事で船長も知るわけもなく
残された道は数少ない釣り雑誌を見ては試していた、

そんなある日

またとない絶好のチャンスが巡ってきた

「今日はここをお前1人でやってみろ!誰も乗せんから」

とA級ポイントに降ろされた

乗り合わせていた他の人達も一緒にだと思ってただけに

船長の以外な言葉にみんな以上に俺は驚いた

「やったぜ~!絶大なる人気の磯に1人で」

ようやくカゴ釣りから解放された喜びで素直に笑顔になれた
残念そうな顔で荷物を降ろしてくれたお客を尻目に磯に降り立った
納竿の時を迎え ようやく俺の戦いは終わった

船長が俺に託した想いに応えるために全ての知恵と技を出し切った、
磯を洗い流し魚を締めクーラーヘ移す全ての作業を済ませ船を待った。
いつもながら定刻通り船がやって来た

カゴ仕掛けの釣り客が荷物を取ってくれる
俺は素早く乗り込む

船長が操舵室の窓を開け言う

「何枚とったか?」

「ん!12枚」

(いつも絶対に釣れたか?なんて聞かない ボーズなんて絶対言えない!言葉のプレッシャーをかけてくる船長である)

と答えると

「まあまあ~やな」

と笑った

カゴ釣り師たちが驚いた顔で

「見ていいですか?」

とクーラーを開ける

「おお~でけぇ~!」

と一言発した

 

続く…